kona-topi粉体に関するお役立ち情報を発信
1. ハードコンテナによるハンドリング
粉体ハンドリング方法の一つにコンテナによる各工程間のハンドリングシステムがあります。
コンテナの種類も様々ありますが、代表的なハードコンテナとフレキシブルコンテナの2種類を紹介します。
1) ハードコンテナの種類
ハードコンテナには大きく分けて以下の2種類があります。
・金属製コンテナ
・樹脂製コンテナ
2) ハードコンテナの排出機構
ハードコンテナの排出機構として代表的なものを以下に紹介します。
・コーンバルブ方式
定量性及び途中品種替えが必要な場合に多く採用されています。
・バタフライバルブ方式
内容物の流動性が良く、全量排出が主用途の場合に多く採用されています。
※排出ステーション側に外部駆動装置を設けることにより自動排出も可能。
・その他バルブ方式
スライドゲート、フラップゲート、チョークバルブなど
3) ハードコンテナを採用するメリット
①少量多品種への対応が可能
固定式貯槽では取扱原料数分の貯槽ホッパーが必要となる為、設備が大掛かりとなりますが、コンテナを採用することにより品種増加の際は必要数分のコンテナを追加するだけで対応することが可能となります。
②連続プロセスからバッチプロセスへ
各工程間を分離・独立することが出来る為、製造工程のフレキシブル性が向上し、顧客様のニーズにも迅速に対応することが可能となります。
③確実なロット管理及びトレーサビリティの確立が可能
IDタグ等の採用によりコンテナ1基ずつを識別し、より確実な管理が可能となります。
④洗浄性の向上
サニタリー性を有するコンテナ容器を採用することにより容器内面洗浄はもちろんのこと外面洗浄も可能です。
※洗浄装置との組み合わせにより自動洗浄も可能。
⑤混合も可能 (弊社 Clever-Cone コンテナブレンダー使用の場合)
複数原料をハードコンテナへ投入した後、専用のコンテナブレンダーを使用して容器のままでの混合が可能です。
⑥流通への展開により包装材等の削減による環境負荷の低減及び詰め替え作業などの人手作業の低減が可能
2. フレキシブルコンテナ(フレコン)によるハンドリング
1) フレコンによるハンドリングについて
フレコンの取扱いについては一度ホッパーに移し替えてから次工程へ搬送する方法が一般的ですが、移し替え時の発塵・原料ホッパー設置スペース確保、建屋高さ等の諸問題があるのが実情です。
2) フレコンによるハンドリングの特殊例
以下に紹介します弊社商品を採用することにより、このような諸問題を解決する事が出来ます。
①フレコンから直接空気輸送することが可能 (弊社 PFD-N型使用の場合)
専用フレコン、PFDノズルを採用することにより完全密閉でフレコンから空気輸送での抜出しが可能となる為、発塵がありません。
②フレコンから貯蔵ホッパーへの移し替え作業が不要 (弊社 PFD-B型使用の場合)、高さのない場所でのフレコン取扱いに最適
フレコン自体を貯蔵ホッパーとすることが可能です。
③フレコンから貯蔵ホッパーへの排出を無発塵化
(弊社 ノンダスト B・B ディスチャージャー使用の場合)
密閉系でのフレコン排出が可能となり、無発塵・原料ロスが無くなります。
コンテナハンドリングシステムに関して多数の経験を持っておりますので何なりとご相談いただければと思います。
また、本講で紹介させていただいた商品につきましては 弊社粉体技術センターにてテストも可能ですので弊社営業担当者にお気軽にお問合せ下さい。