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4つの計量方式

供給機には、供給量の制御が要求されるのが通常です。
用途、精度の要求に応じて、次の1.減量重量制御式、2. 容積式、3. ベルト式、4. ホッパースケールのような計量方式があります。
 

1. 減量重量制御式

■原理と概要
計量ホッパー内の原料の重量を測定することにより、排出した原料を積算しつづけ、各瞬間の排出流量が目標とする設定値に近づくようフィーダの回転数をコントロールする。

<長所>
・排出した原料の重量を測定するため、誤差の少ない高精度の連続的定流量制御ができる。
・小能力(1t/h以下)に適している。
・搬送流路を密閉構造にできる。

<短所>
・大能力にすると計量ポッパー部が大きくなり、高さ方向のスペースが大きくなる。

2. 容積式

■原理と概要
各種のフィーダを一定の回転(または振動)で作動させることにより、供給量をも一定に保つ方式。精度を向上させるためには、上部貯蔵槽の貯蔵量を一定に保つことが必要である。

<長所>
・比較的ローコストとなる。
・設置スペースが小さくてすむ。

<短所>
・原料の見掛比重や性状の変化により能力(精度)が変化する。
・能力設定は、その都度実際の供給量を計測して回転数(振動)を調整する必要がある。
・棚吊りや原料切れなどの異常検出ができない。
 

3. ベルト式

■原理と概要
ベルト上の重量とベルト速度を検出して瞬間輸送量を積算、設定能力と一致するようにベルト速度をコントロールする方式である。

<長所>
・大能力(数100kg/h~数100t/h)に適している。
・高さ方向のスペースが小さくてすむ。

<短所>
・ベルト張力の変化や原料のベルトへの付着・スリップにより、計量誤差が生じやすい。
・ベルトを介して重量測定するため、小能力には不向き。
・搬送流路を密閉構造にできないため、粉体には不向き。

4. ホッパースケール

■原理と概要
投入装置でホッパー内へ原料を投入し、一定重量に達すれば投入を停止して、下部への排出を開始する。

<長所>
・停止中のものを計量するため、計量精度は向上する。
・設置床面積は、ベルト式より小さい。

<短所>
・ホッパー内へ原料が付着すると、次行程への供給量に誤差が生じる。
・添加物などの微量連続混合には不向き。
・高さ方向のスペースが大きくなる。